« 夢と現実の間で(11) | トップページ | 悲しい出産(1) »

2006年7月 2日 (日)

夢と現実の間で(12)

消灯後。同じ病室の隣の方に声を掛けた。少しだけ話をした。

お互いどうしてこんな事になったんだろう?と話をした。
助産師さんには対面を薦められたけど、今はどうしようかと迷っていると言っていた。
私も同じだった。

夜中、担当の助産師さんが交代で戻ったようだ。
見回りに来て、私に声を掛けてくれた。

「昼来た時より目が冴えてるみたいね」
私の周り、ベット下のゴミ箱辺りにティッシュが散らかっているのを片付けてくれた。

「出産も明日かあさってになりますよね。眠れないんです」

「大丈夫よ。もし明日出産にならなくっても、お休みにして薬で眠る事も出来るから、今日の今日だもの、今夜は眠れなくっていいの。横になって休むだけ、眠ろうなんて思わなくていいのよ」

そう言ってもらって、心強かった。

隣の方も泣いていた。声が出てしまうのを我慢して、2人で泣いていた。

長い長い夜だった。

|

« 夢と現実の間で(11) | トップページ | 悲しい出産(1) »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/116388/3740489

この記事へのトラックバック一覧です: 夢と現実の間で(12):

« 夢と現実の間で(11) | トップページ | 悲しい出産(1) »