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2006年7月 2日 (日)

突然の現実(1)

病院は大変空いていた。小児科と、内科の待合室も一緒だけれど、産婦人科はとても空いていた。

看護師さんが、「検診じゃないけど、今日はどうしたの?」と聞いてきた。
「昨日から・・・胎動がないんです」
すぐにエコーのある診察室へ、先生は出産があったので、少し遅れるとの事。
お兄ちゃんもお利巧に枕もとで立って待っている。

先生が来た。初めての先生。ちょっと緊張した。
いつもは院長先生に診てもらっていたが、
別の病院から個人医院に来ている先生だった。女医さんだった。

看護師さんが「胎動がないとの事です」と伝える。
先生がお腹にゼリーを塗って、エコーで見る・・・・

なんとなく・・・なんとなく予感がしていた。じっとエコーの画面を見る。

頭・・・体・・・

涙が出て来た・・・

すぐに分った、心臓・・・心臓が動いていない・・・

なんで?あれ?心臓動いてない・・・なんで?どうして??
体が固まった。

え?・・・なんでなの?どうして?どうして??
先生大丈夫ですか?どうなんですか?
もう・・・ダメですか?どうして・・・?どうして・・・?
もうダメなんですか?

言葉が止まらなかった。涙が止まらなかった。

心の中で、心臓を・・・動かして!!なんとかして!!まだ大丈夫でしょ?
先生がなんとかしてくれるんでしょ?と考えていた。

先生は・・冷静だった。「ごめんね。もう少し良く見させて・・・」
エコー画面を見ながら、色んな所を計測していた。

その間もじっと画面を見ていた。
うそで・・・冗談であって欲しかった。
まだ大丈夫、先生がきっとなんとかしてくれると思った。

先生が診察室を出る。

「いやー!!!!怖い!!!」ベットの上で声を上げて泣き叫んだ。

側についていてくれいた看護師さんが優しく私の体をなでた。
「いい、自分を責めちゃダメよ・・・」

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