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2006年7月 2日 (日)

悲しい出産(1)

2月19日(水曜日)
緊急オペに備えて、朝食なし。前の夜9時から、水分も摂らないようにとの指示が出ていた。

手術に備えて、心電図などの検査をしに車椅子に乗って、病院内を移動した。

「トイレで浣腸をします」と若い看護師さんが呼びに来た。体がだるくなかなか起き上がれず、ゆっくり支度していると、「早くして下さい」とまた様子を見に来た。

9時くらいだったろうか・・・?処置室に来るように呼ばれる。看護師さんが車椅子を用意してくれる。病室を出たところで、看護師さんから声を掛けられた。廊下には誰もいなかった。

「もう我慢しなくっていいからね、痛い時は痛いと言っていいのよ。泣いていいのよ」
緊張がほぐれまた涙が止まらなくなった。泣きながら処置室に入る。

女医さんが待っていた。ラミナリアを抜く。
「昨日より時間かかりますか?」看護師さんに聞いた。昨日よりは時間がかからないとの事。麻酔はなし。怖かった。

処置台にあがり、カーテンが締められた。消毒をしてから、突然痛くって、「痛い!」というと、「カーテン開けようか?」と看護師さんが声を掛ける。「いえ・・・大丈夫です」冷や汗が出て来た。カーテン越しに女医さんが「痛いかな?昨日よりは痛くないと思うけど」

それから、後ろにあったベットに横になる。右腕に陣痛促進剤の点滴を注射。
「ちょっとたたきますよ」何度も何度も、女医さんが腕をたたく。血管を捜していた。
私は泣いていた。

終わって起き上がると、担当の助産師さんも来ていて、起こしてくれた。
「目がチカチカする」と言うと、「血圧計って」と他の看護師さんに指示していた。
病室に戻って計ってくれたが、特に異常はなかったようだ。

お腹には張りを測定する装置がつけられた。つけてみてすでにお腹が規則的に張っているのが分かる。1人で横になって、目覚まし時計とにらめっこしながら装置を見ていた。
先生が様子を見に来て、「規則的に張ってるね」と言って出て行った。

看護師さんが病室に来て、カーテンの向こうで私のテーブルを使い、足元で記録をしていた。何度も装置の様子を見に来る。

点滴は二つ。促進剤と、食事が取れないので栄養補給らしい。

しばらくして妹が差し入れを持ってやって来た。その頃には張りが大分強かった。
先生も来て確認したが、まだ陣痛ではないとの事。

足がすごく暑かった。布団から足先だけを出していた。
「妹が足さすろうか?」と言ったが「大丈夫よ」と言った。しばらくして、私は寝てしまった。昨日も眠れなかった。気が付くと妹の書き留めた手紙が枕元にあった。

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