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2006年7月 2日 (日)

突然の現実(3)

母と妹と、私。3人で椅子に座り説明を受ける。
お兄ちゃんは看護師さんが抱っこして見ていてくれた。

お腹の中で赤ちゃんがなくなっている事。妊娠期間の真ん中で、なぜこうなったかは今は分からない。
出産をするのに前回帝王切開しているので、大きい病院で子宮の様子を見てもらいながらの方がいいという事。
生まれた赤ちゃんを詳しく調べる事も出来るので。
どうしますか?移られますか?

そんな事を言われたような気がする。

妹は泣いている。私は・・・人事のように聞いていた。
大学病院・・・私には関係ない。そう思っていた。
あの・・・大きくて、威圧感のある、物々しい病院。

母が「いいね・・・」と私に確認するように問い掛ける。
「行きます」大学病院に移る事を決める。

先生が紹介状を用意してくれた。

本当に人事のように。これから何が起こるのか。ボーっとしていた。
診察室を出て、いくつかある待合室の奥のソファーに座った。
他の患者さんもそれほどいなかった。

会計を待つ間、だんだん虚しさが襲ってきた。

「お腹の中で死んでるのに、普通分娩で産むんだって・・・おぎゃーって泣かないのに・・・」そんな事を言っていた。「やだ・・・」また妹が泣いた。

お姉ちゃんは幼稚園に行っている。パパ方のおばあちゃんにお願いしなければ。
報告した方がいいか・・・迷ったが、会計横の公衆電話から電話をした。

今日様子がおかしいので病院に来たが、赤ちゃんがダメだった事。
そしてお姉ちゃんをよろしくお願いしますと。着替えも後からパパに届けさせると。
今から大学病院へ向うと伝える。

仕事も一緒にしていたので、責任も感じたのだろう。
電話の向こうで義母が何度も泣き声で謝っていた。

妹が私達の自宅まで荷物を取りに行ってくれると言う。

私は母の車に乗り、車で30分位の大学病院へ向う。途中・・・幼稚園に携帯電話で電話をする。しばらくおばあちゃんが送り迎えをする事。今から私が入院する事。

友達にも連絡を取る。お姉ちゃんの頃から子育てサークルに入っていた。
今月は当番だった。予定がたくさんあった。

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