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2006年7月 2日 (日)

夢と現実の間で(6)

ずっと対応してくれていた方が私の担当だと伝えてくれた。
名刺を添えた、「おひとりおひとりの思いを大切に担当看護師が一緒に考えて行きます」というチラシをくれた、助産師さんだった。

母はずっとベットの横の椅子で待っていてくれた。静かに泣いていた。目が赤かった。

お腹が規則的に張っていた。
「お腹が規則的に張っているの、体はもう赤ちゃんを出したいんだよね」と言った。

「もう、お祝いも用意していたのに・・・」と言われた時、「また次があるかもしれない。だからその時まで取っておいてよ」と言って、こわばった顔で無理に笑顔を作ってみる。

「もうやめな。これから子供だって学校に入れなきゃいけない。3人なんて大変だし。それに、もう・・・怖い・・・」と。
ケンカもするけど、それ以上に悲しい思いをさせてしまった。

仕事の手順を整理してから横になった。

パパが戻った。本当にシャワーを浴びて着替える時間しかなかったようだ。一通りの仕事の段取りをし、義母に後はお願いしてもらいたいと伝える。パソコンへの打ち込みと、集金がいくつかあった。

しばらくして担当の助産師さんから声が掛かる。先生からの説明があるという。
助産師さんに促され、3人でナースステーションの中にある、椅子に腰掛ける。先生も3人待っていた。

私の左にパパ、その横に母が座っていた。
私の右に主治医、その横に女医さん。その横に若い先生。6人で細長く丸い机を囲った。

まず主治医からの胎児の様子。そしてこれから子宮を開ける処置についての説明。
腰にカテーテルを入れて無痛分娩と同じような処置をし、麻酔を使って痛みを和らげてくれるとの事。出産した赤ちゃんについてのどのような検査があるか。何か質問は?と言われても、頭は真っ白だった。何も出て来ない。

先生の説明をさっきエコーで計測をしていた女医さんが、書き留めている。
その横で、若い先生がまた書き留めている。

気が付くと、担当の助産師さんがちょっと離れた所で、机をはさみ私の向かい右辺りに座っていた。「痛みに弱いとの事です」どこで説明しただろう。思い出せない。

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