« 夢と現実の間で(3) | トップページ | 悲しみを理解する。 »

2006年8月 4日 (金)

夢と現実の間で(4)

それから入院病棟へ、看護師さんは車椅子を・・・と言うが歩いていく事に、母が私の手を取り支えてくれたが、すぐにパパにと促す。

長い廊下をパパの腕につかまりながら歩く。いつもなら恥ずかしがって決してしないが、この時は静かにしっかり、支えてくれた。

こんなはずじゃなかったのに・・・こんなはずじゃなかったのに。

長い廊下を無言で歩く。虚しさが一気に襲う。

これから何が起こるのか怖かった。
エレベーターで3階にある病棟へ。涙は出なかった。

病室がまだ整っていないと言う事で、一度会議室みたいな所に通される。とにかく横になりたい。

机と椅子もあったが、座布団があるのでそれを敷いて横になる。仕事が気になる。パパに段取りを夢中で話す。

しばらくして看護師さんがさんが来た。まだ病室が用意出来て居ない事と、担当医がまだ決まらないと報告してまた出て行った。

次に先生が来た。椅子に座って採血。また横になる。

母とパパが私の体にたくさん座布団を掛けてくれる。母は昼食がまだだからと売店へ。
母が買って来たおにぎりをひとつ食べる。私たちの自宅に荷物を取りに行った妹がそろそろ着くのでは?と母が外に行った。

またさっきの看護師さんがやって来た。座布団が沢山掛けられた私の姿を見て、驚いていた。「やっぱり横がいいのね」と言っていた。
これまでの出産の経緯。病歴などを聞かれる。

最後に「突然でびっくりしたでしょ・・・」と優しく声を掛けた。

「心臓が・・・心臓が止まっていて・・・」涙が溢れて声にならない。

パパも椅子に座りながら涙を拭いていた。

「こんな人いるんですか?」不安で不安で仕方ない。

母と荷物を持って来た妹が入って来た。

荷物も取りに行く時間も必要だろうからと、夕方5時に先生からの説明があるという事。本当だったら個室がいいのだろうけど、もう1人私と同じような処置をする方がいるので、相部屋を用意している事を伝え、病室に案内してくれた。

途中「処置をします」と言われたらこの部屋の事だからね・・・とナースステーションの横の部屋を指さした。

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2933914

この記事へのトラックバック一覧です: 夢と現実の間で(4):